はじめに 〜 今、なぜBOMが問題なのか
最近、「データ・ドリブン経営」という言葉を、ときどき耳にするようになりました。「製造業DX」について語る人も、増えてきているようです。 そして「スマート工場」という用語も、もう何年も前から話題になっています。

 これらの言葉が実際に何を指すのかについては、必ずしも意見が定まっていません。
ただ共通するのは、これからの製造業ではデータが非常に重要になる、ということです。 もちろん、製造業がこれまで、データを無視してきた訳ではありません。設計図は今や、多くがCADデータでしょうし、製造指図も生産実績も、多くの企業では生産管理システムの中に、データとして記録されているはずです。品質検査記録から、サプライヤーとの発注・入荷、製品の出荷実績に至るまで、ほとんどは手書き伝票でなく、情報システムで管理しているでしょう。

 ならば、なぜ今更「データが大事」という標語が叫ばれるのでしょうか。

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