第八回 販売のためのBOM
自動車やPCに代表される消費者向け機械・電機製品の業界では、標準モデルに追加できるオプション仕様を用意することが、広く行なわれています。たとえば自動車であれば外装の色、インテリアの仕上げ、変速がマニュアルシフトかATか、エアバッグの装備、搭載オーディオ機器のグレードなどなど、かなりの種類のオプションを選べます。
このようなオプションが導入されたのは、多様な消費者ニーズに柔軟に対応するためです。単一モデル販売では競争に勝てないため、さまざまなオプションをつけることによって、消費者の細かな好みに合わせていく訳です。

ところで、オプションを有する製品のBOMは、どのように取り扱ったらよいでしょうか。オプションが多数あればあるほど、実現可能な最終製品(End Product)の数は掛け算で増えていってしまいます。

たとえば、自動車のオプションが次のようにあったとします。
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