PROBLEM 新たな病院情報システムの導入にともない、院内ネットワーク設備の再構築

病院内ネットワークの強化を図り、より充実した医療サービスを実現

山梨県立中央病院

COMPANY INFORMATION

山梨県立中央病院様

  • 業種 医療
  • 部門・業務 通信インフラ

山梨県立中央病院は山梨県の基幹病院である。同院では新たな病院情報システムの導入にともない、院内ネットワーク設備の再構築を図った。幹線、支線を合わせると5万メートルに及ぶケーブルを使用した、その大規模工事の詳細を紹介する。

導入による効果

  • システム運用面、管理面ともに

  • 他の医療機関との連携も

INTERVIEWインタビュー

ネットワーク基盤の見直しを図る

「かなり大規模な工事にもかかわらず、大きなトラブルもなく、予定工期内に完了できました」
 山梨県甲府市にある山梨県立中央病院。経営企画課情報システム担当の矢崎孝氏は、今回のネットワーク工事についてこう話す。同院では2006年10月から1年3か月をかけ、病院情報システムの全面更新を実施。それにともない病院内ネットワークも再構築を図った。
 同院は、山梨県下では最大規模を誇る総合病院のひとつ。1876(明治9)年に「山梨県病院」という名称で開院して以来、地域医療の発展に多大な貢献を果たしてきた。1998年には疾病構造の変化、医療技術の進歩、人口の高齢化などに対応するため、全館建て直しに着手。2001年9月に第1期工事が完了し、病床数627床を数える総合病院として再スタートを切った(その後の第2期工事で病床数691床に拡張)。また、第1期開院に合わせて導入した病院情報システムを病院を取り巻く環境の変化に対応させるべく、今回、ネットワーク設備も含めた再構築に着手したのだ。矢崎氏はその背景をこう話す。「病院情報システムというのは、オーダリングシステムや医事会計システム、臨床検査システム、放射線システムなど様々なシステムから構成されています。ハードウェア更新時期に合わせた検討過程において、診療業務の効率化や患者サービスの充実を図ることに加え、医療制度や病院を取り巻く環境の変化への対応、また病院経営に必要な各種情報の収集・活用という観点から、システム更新という道を選択しました」
 もっとも院内ネットワークについては、従来のものをそのまま使用するという案もあった。しかし、開発・テスト段階において、現在稼働中のシステムへの営業が避けられないと判断し、新システム導入に合わせたネットワーク改修が決定したのだ。
 従来のネットワークも、幹線には光ファイバーケーブルを採用し、システム稼働面で業務に支障をきたすことはなかった。ただ、ケーブルの集線装置であるスイッチングハブがあちこちに点在していたため、ネットワークの管理がしにくいという難点があった。「建設段階における予算時の制限があったとは思いますが、従来のネットワークは、障害が発生したとき、どこでどんな問題が起こっているのかを瞬時に把握できない、また障害の原因をシステムかネットワークか切り分けることが難しいという問題を抱えていました。その結果、対応に遅れが出て、患者さんに迷惑をかけることもありました。そこでシステム運用面はもとより、管理面も重視したネットワークとして再構築することにしました」(矢崎氏)

経営企画課 情報システム担当 矢崎 孝氏

短い工期を土日・夜間の作業とチームワークで乗り切る

 2006年10月に新病院情報システムの構築に着手。病院とシステム導入業者が検討を重ねてネットワークの青写真を描き、実際の工事は約11か月後にスタートした。工事を落札した大興電子通信は、短い工期をカバーするために入念な調査・設計とスケジューリングを行った。
「当然、工事中も病院は稼働しているわけで、システムをストップさせるわけにはいきません。しかも、当院は県内唯一の救命救急センターに指定されており、いつ患者が搬送されてくるかわからないうえに、入院患者も多い。そうしたなかで、患者の安全確保と診療業務への影響が出ないようにしながら、いかに工事をスムーズに進めるかが大きな課題でした」(矢崎氏)
 結局、外来診療が終了した夕方から深夜にかけてと、土曜、日曜を中心に工事を行うしかなかった。それでも急遽、工事計画の変更を余儀なくされることもあったという。
「急患の診察や検査を優先させるために、工事作業が後回しになることが何度となくあり、常に臨機応変な対応が求められていました」
 この要求に対し、大興電子通信は病院建設時のネットワーク工事に関わった山梨県内の通信工事会社もプロジェクトチームに招き入れた。その効果も大きかったと矢崎氏はいう。
「県内の業務は、病院の建て替えのときにネットワーク工事を行っているので、ケーブルの管路がどこをどう通っているかなどを把握しています。一方、大興電子通信やその協力会社には病院現場のネットワーク工事に関して豊富な経験がある。両社がお互いの強みを生かし、切磋琢磨し合いながら工事に当たってくれた。病院という個人情報を扱う現場であるため、常に当院のスタッフが工事に立ち会っていましたが、安心して見ていることができました」

新しいシステムを活用し、より質の高い医療サービスを目指す

 ネットワークの再構築は着工からわずか3か月で完了した。9階建ての2つの病棟を持つ大規模施設だけに、幹線に用いた光ケーブルだけでも3500メートル、エッジハブを最小限としたため、支線に用いたUTPケーブルに至っては実に4万5000メートルにも及んだ。また、情報コンセントの数は1000個近くを数える大規模なものだった。「今回は、建物の構造に合わせて幹線部分のスイッチングハブとケーブルを系統分けしての完全二重化や、基幹災害拠点病院として、万が一の場合にエントランスホールに無線端末を集めて利用するためのVLAN構成など、新しい試みも取り入れました。その結果、システム運用面、管理面ともに強化したネットワークを構築できました」
 今後は新しいシステムとネットワークを活用し、他の医療機関との連携も視野に入れた、より質の高い医療サービスを提供していきたいと矢崎氏は話す。

DAiKOの想い

短い工期を土日・夜間の作業とチームワークで乗り切る

編集担当

マーケティング推進部

「急患の診察や検査を優先させるために、工事作業が後回しになることが何度となくあり、常に臨機応変な対応が求められていました」
 この要求に対し、大興電子通信は病院建設時のネットワーク工事に関わった山梨県内の通信工事会社もプロジェクトチームに招き入れ対応いたしました。

企業情報

山梨県立中央病院
社名 山梨県立中央病院
病院概要 1876(明治9)年の開院以来、山梨県の医療の中心としての役割を担う。基幹災害拠点病院でもあり、免震構造が採用されているほか、屋上ヘリポート、備蓄倉庫、自家用発電設備なども備える。
所在地 山梨県甲府市
URL http://www.ych.pref.yamanashi.jp

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