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デジタルで設計業務をスマートに改革する!
図面活用・市場性データに基づく製品化など、活用例4選

デジタルで設計業務をスマートに改革する!図面活用・市場性データに基づく製品化など、活用例4選

  • 「過去の図面を探すのに一苦労」
  • 「作図以外の工数が多くて時間がかかる」

このような課題を解決し、生産性を向上するにはデジタル技術の活用が不可欠です。

この記事では、設計業務を改革するための4つのデジタル活用例を紹介します。

中堅企業の企業力強化にはデジタル活用が重要

  • 「過去の図面を探すのが大変」
  • 「流用設計が進まない」
  • 「作図以外の業務工数が大きい」

こうした悩みを抱えている中堅企業は多いのではないでしょうか。背景には、設計業務のデジタル化が進んでいないことがあります。具体的には、設計図面を前提とした資材・部品の発注や管理、製造計画等を行っているといったことが挙げられます。

そこで、DXやスマートファクトリーといったデジタル技術を活用した企業変革が重要となります。デジタルを活用することで、QCD(品質=“Quality” 、費用=“Cost” 、納期=“Delivery” のこと)の向上をはじめ、業務の効率化につながるさまざまなメリットが得られます。

その際、単にデジタルを利用するだけでなく、ITやAIが人間の生活に溶け込み、人とモノを高度に結びつけるビジョンを持つことが重要です。こうしたビジョンが実現した社会を「society5.0」と呼びます。

設計業務を改革する4つのデジタル活用例

では、具体的には設計業務のどこにデジタルを活用すると良いのでしょうか?

ここからは設計業務を改革する4つのデジタル活用例を紹介します。

1.ドキュメントの一元管理

1つ目の活用例は、ドキュメントの一元管理です。業務上必要なドキュメントを、紙やエクセル等で管理している会社も多いのではないでしょうか?その場合、ドキュメントやデータが散在してしまい、製品仕様書、品質書類、メンテナンス書類等を探す際に手間と時間がかかってしまいます。担当者が変わると、どこを探せば良いかますますわからなくなってしまいます。

しかし、デジタルを活用することでドキュメントを一元管理すれば、探す手間と時間が大幅に削減されます。それによって従業員が本質的な業務に時間を割けるようになり、1人当たりの生産性向上が見込めます。

2.図面情報のデジタル化

2つ目の活用例は、図面情報のデジタル化です。紙の図面等を使用していると情報の処理に時間がかかりますが、デジタル化することで時間短縮が見込めます。効率的にデータ化するにはOCRの活用が有効です。そのためにはまず、紙の図面情報をPDFでデータ化し、PDFの文字をOCRでテキスト化する必要があります。

また、データ化した後には、台帳化したり図面検索サービスを利用したりすることで、データを効率的に管理でき、必要なときにすばやく取り出せるようになります。ここまでできれば、作業時間の大幅短縮が可能となり、さらなる生産性向上が期待できます。

3.設計の自動化

3つ目は設計の自動化です。設計部門の業務量が多く、受注や生産に支障が出ている場合や、業務が属人化していることで特定の人に作業が集中している場合、設計を自動化することで課題解決が期待できます。

たとえば、モデル図面をもとにパラメータを与えることで図面が自動作成される機能を活用すれば、設計工数の削減が可能となります。また、設計者が関わらなくても図面を作成できるようになるため、設計者はより高度な業務に取り組む時間を確保できます。客先で説明するために、営業に同行する必要もなくなるでしょう。

さらに、設計を自動化すれば過去のデータを再利用できるため、これも工数の削減に寄与します。その分、設計者は新製品の開発等に時間をあてられるようになります。

4.BOM(部品表)の一元管理

4つ目はBOM(部品表)の一元管理です。BOMは製品を構成する部品の一覧であり、部品同士の関係性(階層構造)や基本情報が載っています。エクセル等でBOMを管理していると、最新情報の更新が滞ったり、部品の検索に手間がかかったりする場面がよく見られます。

そこで必要となるのが、データ化によるBOMの一元管理です。データ化して整理することで、部品同士の関連性を調べやすくなるほか、部品表同士を比較して違いや共通項を見つけやすくなります。また、芋づる式に情報を抽出できるようになるため、BOMのより効率的な活用が可能となります。さらに、特定の部品から他の部品との関連性を確認するだけでなく、全体を俯瞰して網羅的に確認できるようにもなります。

設計~製造までデジタル技術で改善を目指そう

設計業務を効率化するには、デジタル技術を活用してドキュメントや情報をデータ化し、一元的に管理することがポイントです。そうすることで、必要な情報をすぐに検索できるようになり、手間や時間を削減できるほか、属人的な業務も減らせます。同時に自動化も進めれば、さらなる生産性向上が見込めるでしょう。設計業務には多数の工程があるだけに、効率化可能なポイントも多くあるはずです。

こうしたデジタル化による一元的な情報管理を実現するのが、当社のリアルタイム統合型の販売・生産管理システム「rBOM」です。どの部門からでもリアルタイムで共通の情報にアクセスできるため、大幅な業務効率化を図れます。デジタルを活用した生産性向上に向け、ぜひ導入をご検討ください。


設計業務のデジタル化にrBOM
リアルタイムな進捗・原価把握を実現する生産管理システム「rBOM」については、下記よりご覧いただけます。

カタログ 製品の詳細


 

田幸 義則
この記事を監修した人
入社後15年間、長野支店にてシステムエンジニアとして活動。
運送業、倉庫業のお客さまを中心に担当し、業務システム構築からインフラ環境構築等の経験を積む。
その後、製造業のお客さまも担当し、rBOM導入のプロジェクトにも関わるように。
16年目に現部門に異動し、rBOM全国支援の担当者となる。
現在はrBOMだけではなく、製造業全般のソリューション提案を手掛けている。
料理が趣味、これからお菓子作りにも挑戦しようか迷っている。
大興電子通信株式会社
ビジネスクエスト本部
インダストリー推進部
田幸 義則
【事例で学ぶDX】BOMを統合して経営を強化、コストダウンへ

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