生産管理

在庫引当はなぜ重要か?在庫管理における重要性と具体的な方法

製造業や小売業など、在庫を扱う業種にとって適切な在庫量を保持することは重要です。そこで重要となる作業のひとつが、在庫引当です。

今回は、在庫引当の基本や重要性、具体的な在庫引当の方法についてご紹介します。

確実な納品を実現する在庫引当

在庫管理の重要な役割のひとつは、在庫を確認したいタイミングで正確な在庫数を把握できることです。しかし、商品の受注が確定するタイミングと実際に商品が倉庫から出荷されるタイミングには時間差があり、この時間差を考慮して管理を行う必要があります。その手法が在庫引当であり、倉庫からはまだ出荷されていなくても在庫管理上では在庫数を引きます。

在庫引当をしない場合、例えば、受注により在庫が減っていることに別の営業担当が気づかず、在庫数を超えた受注をしてしまって納品が遅れるといったことが起こりえます。受注時点で在庫引当をしていれば、担当者以外にも「まだ誰にも受注されていない在庫数」がリアルタイムに共有されるため、時間差による管理ミスを防ぐことが可能です。このとき、倉庫で実際に保管されている在庫数を「実在庫数」、在庫引当により引いた在庫数を「有効在庫数」と言います。

在庫引当の具体的なイメージは、以下の表をご覧ください。

 

受注数
(引当数)

出荷数

実在庫数

有効在庫数

12月1日

 

 

500

500

12月2日

200

 

500

300

12月7日

 

200

300

300

12月11日

300

 

300

0

12月15日

 

300

0

0

受注のない12月1日時点では実在庫数と有効在庫数が同じですが、受注のあった3日には有効在庫数のみが減少します。7日に出荷されれば、再び同じ数になります。

在庫引当が上手くできていれば、例えば11日時点で有効在庫数がゼロになり、倉庫には300の在庫があってもすべての営業担当が「今は受注できる在庫がない」と把握することが可能です。実際には在庫がゼロにならないように生産管理を行い、いつでも受注が可能な状態を保ちます。

在庫引当の重要性

上記でも解説したように、受注と出荷には必ずタイムラグがあるため、実在庫数のみを管理していると複数の人が複数の場所で販売を行う場合に管理ミスが生じやすくなります。そのため、有効在庫数を求めるための在庫引当は在庫管理を行う上では必須の作業だと言えます。

在庫引当の重要性は、企業の規模が大きくなればなるほど増していきます。例えば、1店舗だけで運営しているような小さな店で在庫も近い場所で管理していれば、すぐに実在庫数が確認できるので在庫引当をしなくても成り立つかもしれません。しかし店舗数が増えて倉庫を共有するようになれば、有効在庫数を管理する必要が出てきます。製造業などにおいても同様で、事業所や営業担当が増えるごとに管理が複雑になっていくため、在庫引当が重要となります。

在庫引当の具体的な方法

在庫引当は、受注と出荷のタイムラグを管理するという性質上、できるだけ素早く担当者全員に情報が行き渡ることが理想です。そのため、通常は在庫管理システムを用いて在庫引当を行います。

基本的には受注や予約があったときにシステムに入力するだけで、実在庫数と有効在庫数を別々に計算し、欠品中に受注してしまう事態を防ぎます。なお、在庫を増やせば欠品のリスクを下げることができますが、そうなると在庫をストックしておくための管理コストがかかります。そのため、受注に対しての適切な製造量や部品等の入荷管理を行う生産管理、発注管理との連携も重要です。

せっかくの在庫引当も、実在庫数がシステムの数字とずれていてはミスにつながります。そのため、通常1年に1回の決算日、あるいは半期ごと、もしくは月ごとに棚卸しを行い、実際に在庫を数えてシステムの数字と合っているかを突き合わせます。

在庫引当の際には、「在庫のどれを予約するか」も重要です。在庫の品質を維持するためには、先に倉庫に入れたものを先に出す「先入れ先出し」の管理が行われます。こうすることで、製造日の古いもの、古いロットのものが先に出荷されるので、商品の劣化を防ぎ品質を保つことができます。在庫をストックする際にその場所と製造日、ロットなどをシステムに記録しておけば、在庫引当の際に正しい在庫を予約しスムーズにピックアップ・出荷することが可能です。

スムーズな在庫管理を実現するシステム「rBOM」

在庫管理を含め、製造業におけるすべてのプロセスを一元管理することのできるシステムが大興電子通信の提供する「rBOM」です。

rBOMは部品表(BOM)をベースに設計することで、設計部門、製造部門、資材部門、営業部門、経営陣などのセクションからもリアルタイムで同じ情報を参照することが可能です。もちろん在庫引当も対応しており、実在庫数と有効在庫数を把握して生産管理や購買管理、原価管理などに活かすことが可能です。

情報をリアルタイム統合管理できる。個別受注向けハイブリッド販売・生産管理システム
rBOM製品ページ:https://www.daikodenshi.jp/daiko-plus/production-control-rbom/

顧客満足を考えた在庫管理をしよう

せっかく受注や予約につながっても、納期が守られなければ顧客の信頼を失ってしまうことになります。顧客満足を考えた場合、在庫管理において在庫引当は必須の作業です。設計から出荷、売上管理までを一括で管理できる統合的なシステムであればどのセクションからも確認しやすい在庫管理が可能となるため、自社に合ったシステムをぜひ選んでみてください。

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