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乖離する「E-BOM」と「M-BOM」…
トラブルを防止する理想のBOMとは?

乖離する「E-BOM」と「M-BOM」... トラブルを防止する理想のBOMとは?

設計と製造の現場にそれぞれ存在する「BOM(部品表)」。情報が断片化すると、設計と現物に食い違いが生じたり、部品在庫の不足を招いたりと思わぬトラブルを招きます。特に、仕様変更の多い「個別受注生産」ではその影響も深刻です。

本記事では個別受注生産の現場において、どのようにBOMを構築すべきかご紹介します。

「E-BOM」と「M-BOM」を統合したくても、できないのはなぜか?

そもそもE-BOM(設計部品表)とM-BOM(製造部品表)はなぜ統合できないのでしょうか。その背景には、次のような要因があることが挙げられます。

品目コードがバラバラ

設計部門から見ると一つの品目であっても、製造部門では複数の品目(中間部品)で管理している場合があります。こうしたケースでは、E-BOMとM-BOMで品目コードが統一されていないことが多く、BOMの統合は困難を極めます。これらの情報が共有できていないと、製造部門では都度「部品表の翻訳作業」が発生することになるのです。

設計部門・製造部門どちらもBOM入力が必要

E-BOMとM-BOMを別々に管理している場合、その整合性を保つために双方のBOMに情報入力を行う必要が出てきます。E-BOMとM-BOMは1つのシステムで管理すべきです。しかし、システムの部分導入などで一度BOMを分離させてしまったがために、双方の情報に乖離が生まれてしまい統合作業に踏み切れないケースが多く存在しています。

通常のサプライヤー以外から部品を購入する場合がある

急な仕様変更が入った場合、工場では一時的に普段とは別のサプライヤーから部品を調達するなど代替部品を使用するケースがあります。そうした場合には急遽、素材や品番が変更されるため、M-BOMの情報も修正する必要があります。このような変更によって生じる差異は、E-BOMとM-BOMの統合を困難にする一つの要因にもなりえます。

拠点が離れている/システムが別々になっている

各拠点で異なったシステムを導入しており、各BOMがバラバラに管理されているケースが見受けられます。こうした状況では、データの乖離に加えて管理プロセスも異なることも多いため、これらの事情が統合を一層困難にしているともいえます。

M-BOMは仕様変更をすぐに反映できない

本来、設計部門でE-BOMの情報を更新した場合(例:改版、品質改善など)には、M-BOMもそれに連動させる必要があるでしょう。しかし、工場には部品在庫がある都合上、M-BOMをすぐに切り替えられないことがあります。こうした積み重ねが、やがてE-BOMとM-BOMの統合を困難にしていっているといっても過言ではありません。

では、こうした背景を踏まえ、BOMをどのように扱うことが必要なのでしょうか。

製番で統一した「製番別サマリー型部品表」が必要

E-BOMとM-BOMの統合を図る上で鍵となるのが、「製番別サマリー型部品表」の採用です。製番別サマリー型部品表とは、「製番」という管理番号を振った上で任意の階層を作成し、設計変更履歴の管理を可能とした部品表のこと。この方法によって、ストラクチャー型部品表で見られた課題を解消しつつ、効率的な管理を実現することができます。

「ストラクチャー型」から「製番別サマリー型」へ

従来の「ストラクチャー型部品表」では、初めに品目情報を登録し、親子関係を定義した上で工程情報を付加する必要がありました。そのため、一つの部品が異なるだけで別機種として扱う必要があり、BOMの管理が煩雑化しやすかったのです。そこで、「製番別サマリー型部品表」を採用し、設計変更履歴の管理を可能とすることで、仕様変更が多い個別受注生産に柔軟に対応が可能になります。

「標準BOM」と「製番BOM」で分けて考える

この手法でポイントとなるのが、あるべきBOMのマスタ(標準BOM)と、現実のBOM履歴データ(製番BOM)を区別することです。製造の現場では、予定よりも多くの部品が必要になったり、急な理由で代替品が必要になったりすることがあります。だからこそ、それらの履歴も含めて管理できるような方法を予め考慮することが欠かせません。

「E-BOM」と「M-BOM」を統合進化させる「rBOM」

乖離を続ける「E-BOM」と「M-BOM」を統合するためには、単に物理的な統合を目指すのではなく、現場の業務に則した発展的な統合が理想といえます。統合のタイミングをきっかけに、これまで実現できていなかったマスタ(E-BOM)とトランザクションデータ(M-BOM)を効果的に連動させ、より多くの業務の効率化やコストダウン、営業部門との連携強化による売り上げ向上を狙うことが大切です。

大興電子通信が提供する「rBOM」は、今回ご紹介した「製番別サマリー型部品表」を採用した国内統合BOM導入数ナンバーワン(導入社数200社)のシステムです。rBOM導入により、「標準BOM」と「製番BOM」の統合管理が実現でき、流用設計による効率化が可能になります。

また、rBOMでは販売管理と生産管理を1つのデータベースで管理しているため、設計・製造のみならず、営業、購買との連携を強化することも可能です。そのため、仕様変更の多い「個別受注生産」の現場に最適な仕組みといえます。

E-BOMとM-BOMの管理におけるトラブルを防止するための、理想のBOM管理を実現し、設計・製造の双方に最適な仕組みをお探しの企業様は、個別受注向けハイブリッド販売・生産管理システム「rBOM」の活用をご検討ください。


BOMの統合により情報共有をシームレス化。
リアルタイムな進捗・原価把握を実現する生産管理システム「rBOM」については、下記よりご覧いただけます。

カタログ 製品の詳細


 

田幸 義則
この記事を監修した人
入社後15年間、長野支店にてシステムエンジニアとして活動。
運送業、倉庫業のお客さまを中心に担当し、業務システム構築からインフラ環境構築等の経験を積む。
その後、製造業のお客さまも担当し、rBOM導入のプロジェクトにも関わるように。
16年目に現部門に異動し、rBOM全国支援の担当者となる。
現在はrBOMだけではなく、製造業全般のソリューション提案を手掛けている。
料理が趣味、これからお菓子作りにも挑戦しようか迷っている。
大興電子通信株式会社
ビジネスクエスト本部
インダストリー推進部
田幸 義則
【事例で学ぶDX】BOMを統合して経営を強化、コストダウンへ

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