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最適なサプライヤ評価の基準とは?
「優良なサプライヤ」に出会うための 4つのルーティンもご紹介

最適なサプライヤ評価の基準とは?「優良なサプライヤ」に出会うための 4つのルーティンもご紹介

かつて購買部門の役割は、いかに安価で調達するかに重きが置かれていました。 しかし、ビジネスのスピードが加速し、変化の振れ幅も大きい今、より多くの視点を踏まえたサプライヤ選定が必要になっています。では、「優良なサプライヤ」との出逢いを実現するためには、どのような視点が求められるのでしょうか。

本記事では、そこで求められる評価の視点と取り組みについてご紹介します。

サプライヤを評価するための6つの項目

自社にとって最適なサプライヤ選定を行うための第一歩は、サプライヤの評価軸を増やすことです。より網目の細かい基準に沿ってサプライヤを評価することで、各社の長所・短所を見極めやすくなります。

まずは次に示す6つの項目に基づき、各社の評価を行いましょう。

品質

1つ目は、品質の高さと安定性です。

変化の激しい時代だからこそ、高い品質を安定的に保てることは、優れたサプライヤの必須要件となります。より踏み込んだ評価を行う上では、これらの品質をどのような取り組みで担保しているのか、といった観点も把握することが大切です。

コスト

2つ目は、コストです。

ただ価格が低いだけではなく、価格とバランスの取れた品質が提供されているか、見積のプロセス(原価とのバランス)は適切か、といった分析に基づいた評価が必要です。

納期/デリバリー品質

3つ目は、納期遵守や安定供給についてです。

気候変動や感染症、政治リスクなど、安定供給を阻むリスクは様々です。だからこそ、これらの変化にどれほど耐えうるか、といった評価は必要不可欠といえます。

サービス(カスタマーサポート、技術サポートなど)

4つ目は、調達後のサポートに関するものです。

資材や電子部品の調達後には、製造部門や取引先から問い合わせが入るケースがあります。そのような時、的確なサポートを速やかに受けることができるか否かによって、サプライヤの評価は大きく変わります。

経営(財務状況、利益率、成長性など)

5つ目は、業績や経営状態についてです。

企業の長期的な発展を目指す上では、資材や原材料の安定的な調達が欠かせません。だからこそ、サプライヤの財務状況や利益率など、より踏み込んだ状況把握が求められています。

その他(法規制適合、環境配慮、情報セキュリティなど)

最後は、法規制への対応や環境配慮等、外部環境から生じるリスクマネジメントに関するものです。納期遵守の観点と重なる部分もありますが、その他の外部リスクへの対応も、継続取引を進める上で極めて重要な観点です。社会のルールに適合し、社会的に必要とされ続ける企業か否かは、サプライヤ選びの一つの基準といえます。

では、こうした点を踏まえた上で、優れたサプライヤと出逢うためにはどのような取り組みが必要なのでしょうか。

「優良なサプライヤ」に出逢うための3つのルーティン

優れたサプライヤとの出逢いは、短期的な視点では実現できません。次の3つの取り組みを通じて、継続的な活動に取り組むことが大切です。

優良サプライヤを「継続的に探索」する

継続的かつ計画的にサプライヤの探索を行うことは、効果的なサプライヤ選定の手順確立につながります。選定ノウハウを社内に蓄積することで、優良サプライヤに出逢える可能性を高めることができます。

既存サプライヤをシステマティックに「定期評価」する

サプライヤの評価は、担当者の定性的な評価や印象値だけでは不充分といえます。例え担当者が変わったとしても、社内で充分な情報を引き継ぐための仕組みは必須でしょう。そう考えると、サプライヤ管理には一定の評価基準に沿った「定期評価」が重要な意味を持ちます。

サプライヤの「育成」にも注力する

優れたサプライヤと取り引きするためには、「発掘」だけではなく既存サプライヤの「育成」という視点も大切です。

「育成」とは具体的に、自社の要望をサプライヤにしっかり伝えて理解してもらったり、業務品質についての定期的なフィードバックを通じて相互にとって良好な関係を築いていく取り組みです。継続的な取引拡大を目指す上では、「発掘」ではなく「育成」の観点のほうが重要になるケースもあります。

サプライヤの発掘・選定に注力できる環境整備

購買部門には多くの業務が存在しており、現実問題、なかなかサプライヤ選定の業務に時間を割けないものです。 しかし、オペレーショナルなパーチェシング業務(購買業務における事務処理など)は可能な限りシステムに委ね、システムでは代替できない戦略的な購買業務が、企業の発展を決定付けることも事実です。

だからこそ、パーチェシング業務の一部をアウトソーシングしたり、システムやITによる効率的な管理を実現したりすることが、購買部門に求められる最重要課題といえます。

購買・調達支援システム「PROCURESUITE(プロキュアスイート)」は、今回ご紹介した購買部門の課題を踏まえ、戦略的かつ効率的な購買を実現するために開発された仕組みです。 各サプライヤの見積から検収に至る一連の業務を「一気通貫で可視化・効率化」できるため、サプライヤとの過去のやり取りや取引内容を遡って分析することも可能とします。

また、PROCURESUITEはパーチェシング業務の省力化・効率化だけでなく、サプライヤ管理・評価も可能です。これらのデータを活用することで、パーチェシング業務から戦略的な購買へと購買部門自体を発展させていくこともできます。

優良サプライヤの獲得に注力したいとお考えの企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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野田 隆志
この記事を監修した人
電子契約、EDIのソリューションを拡販する営業部長を長年担務し、電子商取引に精通したスペシャリストとして活躍。
様々な業界のお客さまに対して電子契約のコンサルティングからシステム提案までを行い、お客さまの課題解決に大きく貢献している。
直近では市場のニーズが高まっている電子契約システムに関するWebセミナーの講師なども行っている。
大興電子通信株式会社
ビジネスクエスト本部
ICTソリューション推進部 部長
野田 隆志

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