生産管理

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生産管理の属人化を防ぐには? 個別受注生産が導入すべき生産管理システム

生産管理の属人化を防ぐには? 個別受注生産が導入すべき生産管理システム

製造業の競争力の源泉ともいえる生産管理。トラブルのない生産プロセスや、高い品質管理の実現に欠かせない取り組みです。

しかし、業界全体が人材不足に悩まされる今、生産管理の属人化は企業の存続を左右する問題を招きかねません。高度なノウハウが求められる個別受注生産の現場では、そのリスクも高まります。

本記事では、これら課題を解決に導く生産管理システムについて解説します。

生産管理の属人化によって起きる問題

そもそもなぜ、生産管理の属人化が問題なのか、考えてみましょう。

短期的に見れば、特定の担当者が高いパフォーマンスを発揮することで、そこには何も問題がないように見えるかもしれません。しかし、その人物が出張や欠勤などで現場を外れたり、退職によって現場を退いたりした場合、様々な問題が露呈します。

属人化によって生じる問題の代表例が、納期の遅延です。限られた人物しか把握できない業務がボトルネックになることで、生産工程のスケジュール全体に遅れが生じやすくなります。その他、在庫管理の難しさから最適な生産調整を図れなくなったり、生産計画全体の見通しが立ちづらくなったりすることもあります。結果として、一部の従業員に業務負荷が集中するなどして、企業組織全体の問題にまで発展していくのです。

なぜ生産管理が属人化してしまうのか

では、なぜ生産管理の属人化が発生してしまうのでしょうか。その要因として考えられるのが、次の2点です。

要因① 仕組み化・システム化ができていない

業務プロセスを仕組み化できていないと、生産管理の経験や知見を持った特定の人物に業務が属人化しやすい傾向にあります。例えば、書類やExcelでの管理が横行していたり、自社の業務要件にマッチしていない管理システムを使い続けていたりすると、こうした状態が発生しやすくなります。

要因② システム活用が難しい…製造業をとりまく外的要因

何らかの理由でシステムを活用できない状態にあることも、属人化を生み出しやすい要因となります。例えば、多品種少量生産の現場では段取り替えの回数も多くなる傾向にあるため、システムの要件定義に関するハードルは高めです。また、顧客や市場ニーズが変化し続ける昨今では、一度開発したシステムの要件自体を絶えず見直す必要もあるでしょう。

では、こうした背景を踏まえつつも、生産管理の属人化を防止・解消するにはどうすればよいのでしょうか。ここで重要なのが、「業務標準化」を実現するための視点。特定の従業員の能力や経験に依存することなく生産管理を行えるようにするためにも、業務内容の標準化を目指すことは必要不可欠といえます。

生産管理の業務標準化を実現するには

生産管理の業務標準化に向けては、何から取り組むべきでしょうか。ここで考えられるのが、マニュアルや業務プロセスの見直し、再構築です。しかし、書類やExcelベースで補完しながら自社の業務要件に合わないシステムを活用し続けることは困難を伴います。だからこそ、業務標準化に重きを置いたシステム導入が鍵を握ります。 最短ルートで業務標準化を実現したいのならば、生産管理システムの中でも個別受注生産に特化したパッケージシステムが理想です。

属人化脱却に個別受注生産向け生産管理システムの活用を

個別受注生産に特化した生産管理システムとしておすすめしたいのが、大興電子通信が提供するリアルタイム統合型の生産管理システム「rBOM」です。例えば、顔料の製造に使用される湿式粉砕処理器や、プラスチックの押出成形に関わる製造装置の開発・設計・製造を手がけるメーカーの「アイメックス株式会社」様は、rBOMを活用した業務改善・標準化を成功させています。

同社では、購買部門がシステム上でデータを入力しても、他部門がそのデータを使用するためには、Excelで作成した管理表に転記する必要性がありました。そこでは、入力ミスや転記漏れが発生しかねない他、タイムリーな在庫状況・原価把握も困難になっていました。

しかし、rBOMの導入後、各部門のデータを統合することで転記作業がなくなり、発注に関わる業務時間は半分以下に。各部門の状況をリアルタイムで把握できるようになり、業務プロセスも可視化されたことで、特定の従業員以外でも工程や納期に関する情報を確認できるようになりました。

今回ご紹介した個別受注管理システム「rBOM」は、受注毎に製品仕様が異なる個別受注業務に最適な生産管理システムです。業務の仕組み化・標準化を通じて、生産管理の属人化を解消したいとお考えの企業様はお気軽にお問い合わせください。


新たな技術の活用や業務効率化に向けた一手に最適な生産管理システム「rBOM」
リアルタイムな進捗・原価把握を実現する生産管理システム「rBOM」については、下記よりご覧いただけます。

カタログ 製品の詳細


 

田幸 義則
この記事を監修した人
入社後15年間、長野支店にてシステムエンジニアとして活動。
運送業、倉庫業のお客さまを中心に担当し、業務システム構築からインフラ環境構築等の経験を積む。
その後、製造業のお客さまも担当し、rBOM導入のプロジェクトにも関わるように。
16年目に現部門に異動し、rBOM全国支援の担当者となる。
現在はrBOMだけではなく、製造業全般のソリューション提案を手掛けている。
料理が趣味、これからお菓子作りにも挑戦しようか迷っている。
大興電子通信株式会社
ビジネスクエスト本部
インダストリー推進部
田幸 義則
【事例で学ぶDX】BOMを統合して経営を強化、コストダウンへ

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